うつ病にお酒がよくない理由
アルコールはうつ病によくないと言われています。
動物実験や人間でも証明されていることですが、お酒を飲むとストレスホルモンであるコルチゾールが増えます。
コルチゾールは、体がストレスに対抗できるように血圧や血糖値を上げて、脳を覚醒させる効果があります。
そのため、お酒を飲む回数や量が増えコルチゾールが高い状態が続くと、脳は覚醒した状態のままとなり睡眠がとれなくなっていきます。
脳が休まる時間がなく脳疲労を起こしてしまい、頭が回らない、集中力がない、人の話がわからない、本を読んでも理解できない、頭にもやがかかったように感じる、などの状態となります。
この状態は、うつ病の症状である思考抑制や集中困難とよばれるものです。
お酒を飲むと眠れる、と感じている方は多いと思いますが、アルコールと水分を同時に取るので尿意を催すこと、アルコールが分解してできるアセトアルデヒドに覚醒作用があること、これらによって、飲酒の後の睡眠の質は低下し、夢見がちで何度も起きてしまうような浅い眠りとなります。
アルコールにより睡眠の質が落ちることで脳の疲れが回復しづらくなるため、うつ病や適応障害などの方はお酒をなるべく控えた方がいいでしょう。