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動悸が続く原因は?|甲状腺・貧血・低血糖・脱水・自律神経など医師が解説

[2026.02.19]

「動悸が続くと、心臓の病気では?」
「検査で異常がないと言われたけど、まだ不安…」

動悸はとても不安になりやすい症状ですが、原因は心臓だけではありません。
甲状腺・貧血・低血糖・脱水・カフェイン・アルコール・不眠・自律神経など、体の状態や生活リズムでも起こります。

この記事では、まず「危険なサイン」を押さえた上で、
よくある原因とチェックポイントを、医師の視点で整理してお伝えします。

① まず確認:すぐ受診が必要な「危険な動悸」

次のような症状がある場合は、まず救急・循環器での評価が優先です。

胸の痛み、胸の圧迫感、冷汗がある

息苦しさが強い/横になっても改善しない

失神(倒れた)/意識が遠のく

□ 脈が極端に速い状態(目安:120/分以上)が続く

□ 脈がバラバラで強い気分不良がある

□ 突然の悪化、もともと心疾患がある

上記が当てはまらない場合でも、動悸が続くとつらいですよね。
ここからは「心臓以外の原因」も含めて、整理していきます。

② 動悸の原因は大きく3グループ

動悸は、ざっくり次の3つに分けて考えると整理しやすいです。

A. 心臓の原因(不整脈など)

脈が「速い」「飛ぶ」「不規則」。発作的に出ることもあります。

B. 体の状態(心臓以外が原因で脈が上がる)

貧血、甲状腺、低血糖、脱水、発熱など。心臓が正常でも、体が脈を上げざるを得ない状態です。

C. 自律神経・不安・睡眠の影響

ストレス、不眠、過呼吸、パニックなどで動悸が出ます。Bの要因と重なることも多いです。

この中で見落とされやすいのが、B(体の状態)です。
次の章で「よくある原因」を具体的に見ていきます。

③ 心臓以外でよくある原因|甲状腺・貧血・低血糖・脱水 など

1) 甲状腺(バセドウ病など)

体が常に「アクセル」状態になり、動悸が出やすくなります。

一緒に出やすい症状:暑がり・汗・手の震え・体重減少・下痢傾向 など

2) 貧血(鉄欠乏が多い)

酸素を運ぶ力が落ちると、体は補うために脈を上げます。

一緒に出やすい症状:だるさ・息切れ・立ちくらみ・顔色が悪い/月経量が多い など

3) 低血糖(食事が不安定・間食不足など)

血糖が下がると交感神経が働き、動悸・震え・冷汗が出ることがあります。

ヒント:空腹時に出やすい/少量の食事で軽くなる場合は可能性があります。
※糖尿病治療中の方は特に注意が必要です。

4) 脱水(発汗・下痢・水分不足など)

体の水分が減ると血液量が減り、脈が上がりやすくなります。

ヒント:立ち上がりで悪化/口の渇き/尿が濃い/最近水分・塩分が少ない など

5) ビタミンB12欠乏(+葉酸など)

B12欠乏は貧血やしびれを伴うことがあり、動悸・息切れ・倦怠感などが目立つ場合があります。

一緒に確認したい症状:手足のしびれ/ふらつき/舌の違和感 など

6) カフェイン・アルコール・不眠

刺激物や睡眠不足は、動悸を増やす“燃料”になりやすいです。

カフェイン:動悸+不安感+眠りが浅くなる

アルコール:飲酒後~翌日の動悸(体質により不整脈が誘発されることも)

不眠:交感神経が高ぶり、動悸が出やすくなる

「検査で異常がない」と言われた方でも、上の要因が複数重なって動悸が続くケースは少なくありません。

④ セルフチェック|当てはまるほど“生活・体調要因”の可能性

以下の項目にチェックが多いほど、心臓以外の要因が関与している可能性があります。

□ 空腹時に動悸が出やすい/食べると軽くなる(低血糖)

□ 最近、水分摂取が少ない/汗・下痢があった(脱水)

□ だるさ・息切れ・立ちくらみがある(貧血)

□ 暑がり・汗・手の震え・体重減(甲状腺)

□ しびれ・ふらつき・舌の違和感(B12など)

□ コーヒー/エナジードリンクが増えた(カフェイン)

□ 飲酒翌日に動悸が出ることがある(アルコール)

□ 睡眠不足が続いている/眠りが浅い(不眠)

⑤ 受診の目安|何科に行けばいい?

動悸は「何科に行けばいいの?」となりやすい症状です。目安をまとめます。

循環器・救急が優先

胸痛・失神・強い息苦しさ・脈が極端に速い/不規則が強い など(①の危険サイン)

内科での相談が向いている

貧血・甲状腺・脱水・低血糖などの可能性がある/採血で確認したい

心療内科・精神科で相談が向いている

検査で大きな異常はないと言われたがつらい/不安や不眠が強い/パニック発作が疑われる

当院でも、必要に応じて内科・循環器と連携しながら、
「不安を増やさずに、原因を整理する」ことを大切にしています。

⑥ いますぐできる安全な対策(できる範囲から)

□ 水分をとる(脱水が疑わしいときは少し塩分も)

□ 空腹で出るなら、少量の補食(低血糖対策)

□ カフェインは午後以降控える/エナジードリンクは避ける

□ 飲酒後に出るなら休肝+量を見直す

□ 睡眠不足の立て直し(まずは就寝時刻を固定

ただし、強い症状が続く場合は、自己判断だけで抱え込まず受診をおすすめします。

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