メニュー

5月病・6月病かも?と思ったら|うつとの違いと心療内科を受診する目安

[2026.04.10]

「なんとなくだるい」「会社に行く気が起きない」「集中できない」

ゴールデンウィーク明けからそんな状態が続いているなら、それは5月病かもしれません。あるいは、6月以降も続くなら6月病の可能性もあります。

「気のせいだろう」「甘えているだけだ」と自分を責めてしまいがちですが、
これらは医学的にも認められた状態です。

放っておくとうつ病に移行するケースもあるため、
早めに正しく理解することが大切です。

この記事では、

① 5月病・6月病が起こるメカニズムと典型的な症状

② うつ病との違い(3つのポイントと比較表)

③ 自分でできる対処法と、心療内科を受診すべきタイミング

を、精神科専門医がわかりやすく解説します。

① 5月病・6月病とは?なぜこの時期に起きるのか

5月病とは

5月病は医学的な正式病名ではありませんが、主に「適応障害」や「抑うつ状態」として分類されます。新年度(4月)に新しい環境へ入り、ゴールデンウィーク明けの5月頃から心身の不調が現れる状態を指します。

新社会人・大学新入生に多いイメージがありますが、転職・異動・昇進など「環境が変わったすべての人」に起こりうります。

6月病とは

近年増えているのが「6月病」です。4〜5月は緊張やアドレナリンで乗り切れても、慣れてきた6月以降に一気に疲れが出るパターンです。

完璧主義の方や、責任感が強くて「頑張りすぎてしまう」タイプに多く見られます。

なぜこの時期に起きるのか

□ 新しい環境への適応に消耗するエネルギーが膨大

□ GW明けに「現実」と向き合うストレスが集中する

□ 睡眠・食事リズムの乱れが免疫・自律神経に影響する

□ 「理想と現実のギャップ」が明確になる時期

② 症状チェックリスト|当てはまるものはいくつ?

以下の症状が2つ以上当てはまる場合、5月病・6月病の可能性があります。

□ 毎朝、会社・学校に行くのがつらい

□ 休日は比較的楽なのに、月曜になると体が重い

□ 以前は楽しかったことに興味が持てない

□ 疲れているのに眠れない、または寝すぎてしまう

□ 食欲がなくなった、または食べすぎてしまう

□ 集中力が続かない、ミスが増えた

□ なんとなく頭痛・胃痛・倦怠感が続く

□ 「消えてしまいたい」「休みたい」と感じる

0〜1個
生活リズムを整えることを意識してみてください。症状がひどくなる、増えるなどの徴候がないか気を付けて過ごしましょう。

2〜4個
5月病・6月病の可能性があります。この記事の対処法を試しつつ、症状が続くようであればご相談ください。

5個以上
うつ病に移行しているおそれがあります。早めに心療内科へご相談ください。

③ 5月病・6月病とうつ病、どこが違う?3つのポイントに注目

両者を区別するポイントをあげていますが、5月病・6月病と本格的なうつ病は症状が似ており、専門医でも見分けが難しいケースが少なくありません。深刻さや必要なサポートの程度も異なるため、気になる場合は自己判断せず専門医にご相談ください。

ポイント1:2週間以上続いているか

5月病・6月病は「きっかけ(ストレス因)があり、2週間以内に改善に向かう」ことが多いです。一方、うつ病は2週間以上、ほぼ毎日気分が沈んでいる状態が続きます。

ポイント2:楽しいことを楽しめるか

5月病・6月病では、好きなことや休日には気分が晴れることがあります。しかしうつ病では、以前は楽しめたことに対して「喜び・興味・やる気」が失われてしまいます。

これを「興味・喜びの喪失」といい、うつ病の中核症状のひとつです。

ポイント3:原因を取り除いても改善しないか

5月病・6月病では、原因となったストレスが解消されると症状が和らぎます。うつ病では、状況が変わっても症状が続きます。

比較項目 5月病・6月病 うつ病
持続期間 2週間未満が多い 2週間以上続く
原因 明確なストレス因がある 原因が特定しにくい
楽しめるか 楽しいことは楽しめる 喜びや興味が失われる
改善タイミング ストレス除去で改善する 原因がなくても続く
身体症状 軽度〜中程度 食欲・睡眠の著しい変化
治療優先度 生活改善・カウンセリング 専門医の診察が必要

「どちらか判断できない」という状態は、専門医に診てもらうサインです。自己判断で「5月病・6月病だから大丈夫」と放置していると、うつ病へ移行するケースが実際に多くあります。

④ 自分でできる対処法|まず2週間試してほしいこと

症状が軽めであれば、まず生活習慣の立て直しを試みましょう。

睡眠を最優先にする

□ 毎朝同じ時間に起きて、朝日を浴びる(セロトニン分泌を促す)

□ 就寝1時間前はスマートフォンを見ない

□ 休日の「寝だめ」は平日との時差を広げるため逆効果

「頑張りすぎない」許可を自分に与える

新年度は誰でも消耗します。「もっとできるはず」と自分を追い込まず、今の自分の60〜70%の力で仕事・学業に取り組むことを意識してみてください。

食事・運動・人とのつながり

□ 3食規則正しく食べる(特に朝食を抜かない)

□ 1日15〜30分の軽いウォーキング(セロトニン・ドーパミンの活性化)

□ 信頼できる人に「最近しんどい」と話すだけでも楽になります

仕事の「入り方」を工夫する

□ 月曜朝は軽めのタスクから始める

□ GW明け最初の週は残業ゼロを目標にする

□ 有給を使って「慣らし運転」の週を作る

⑤ こんな場合は心療内科へ|受診すべきタイミング

以下に当てはまる場合は、自力での回復を待たず、早めに専門医へご相談ください。

□ 症状が2週間以上続いている、または悪化している

□ 仕事・学業・日常生活(食事・入浴・外出)に支障が出ている

□ 「消えてしまいたい」「休みたい」という気持ちがある

□ 家族や周囲から「様子がおかしい」と指摘された

□ アルコール量が増えた、または市販薬を多用している

「受診するほどでも…」と迷っているあなたへ

「大げさかな」「もう少し頑張ってみよう」と感じ、受診までいかないケースを多いです。しかし心療内科・精神科は、重症の方だけが行く場所ではありません。

「最近なんか調子が悪い」「不安で眠れない」という初期段階でご相談いただく方が、早く回復されるケースが圧倒的に多いです。

当院でできること

初診では、問診票をもとに現在の状態を丁寧にお聞きします。診断・薬の処方だけでなく、生活習慣の整え方やストレス対処法のなどもお伝えしています。

受診が初めての方のための「よくある質問」なども目を通していただくと、受診の不安が減らせると思います。まずはお気軽にお問い合わせください。

⑥ 死にたい気持ちがあるときは、すぐ相談してください

もし、死にたい気持ちが強い消えてしまいたいという思いがある場合、
2週間という期間を待つ必要はありません。

この症状だけは、診断基準よりも緊急性が優先されます。

できるだけ早く、精神科・心療内科・救急などに相談してください。

【初診予約はこちら】

まとめ

5月病・6月病は環境変化への自然な反応であり、あなたの弱さではありません。

ただし、

□ 2週間以上続く/悪化している

□ 日常生活に支障が出ている

□ 「消えてしまいたい」気持ちがある

という場合は、早めに心療内科へご相談ください。

「なんだかいつもの自分じゃない」
そう感じた時点で、どうか一人で抱え込まずご相談ください。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME